歯科医師として思う事

他院で抜歯と言われた症例

写真 他院で抜歯と言われて来院される症例が増えています。
原因は歯根の治療が不適切な場合が多いです。他院で行われた歯根治療の再治療は非常に手間(時間とストレス)がかかりますが、その割に診療報酬がとても低いです。抜歯した方が簡単でトラブルリスクも低いですが、当院ではこのような多くの症例を抜歯する事無く長年保存し機能させています。
また、重度の歯周病で保存不可能な症例もありますが、その場合でもレーザー治療や再生療法、そして歯科衛生士のスキルなどで保存できる場合が多いです。これには私も驚くことがあります。

どの歯科医院を初診で受診するかで、20年後、30年後の残存歯数は大きく違うといわれています。

適切な歯科処置(歯科医師の処置)と継続的な口腔衛生管理(主に歯科衛生士の処置)​​​の両方が重要です。

我々の目標と達成のための力

写真 患者さんから、多くの嬉しいお言葉をいただきます

具体的な言葉は書きませんが、
私や病院スタッフに対する感謝や温かいねぎらいの言葉です。
心のこもったお言葉をいただくと喜びと仕事へのやりがいを感じます。

我々スタッフの目標は
口腔内の状況を改善することにより より多くの人々が、より良い日常生活を送れるようにする事 です。

患者さんからの支持(評判)や嬉しいお言葉が、我々スタッフの目標達成の指標です.


 

新型コロナ感染拡大による大槻歯科医院の診療体制について

写真 以下は、2020年4月22日に書きました。

新型コロナ感染が全国的に拡大しています。
滋賀県草津市の南草津でも歯科医院がクラスターになった事例が報告されています。その医院のスタッフが仕事とは別の経路で感染し院内のスタッフのみに感染が広まったとの事で、追跡調査の結果、患者様への感染は無かったとのことです。

厚生労働省は、歯科治療のうち不急のものは延期するようにとの通達を出しております。
これに強制力はなく、各歯科医院の判断に委ねられています。
ある歯科医院では「うちは安全ですから大丈夫ですよ!」
とか「口の中を清掃しないとコロナに感染しやすくなり肺炎を重症化させてしまいますよ!」とか言って通常の診療をしているところが多くあります。
しかし、このウィルスは感染力が非常に強いため、今の時期は不急の処置は避けた方がいいと私は思います。
このため急遽、予約の変更の電話をさせていただき口腔衛生処置と症状のない不急の治療の延期をさせていただきました。

かといってあまり先延ばしにして口腔衛生処置や治療をしないと、歯周病の症状を悪化させ全身にも悪影響を及ぼします
他の国でも沈静化し経済活動を再開ておりますので、口腔衛生処置の再開の予定は、今のところ6月末頃と考えております。

このウィルスは感染力が強く、特に高齢者や全身疾患のある患者様に感染すれば重症化しやすいため注意が必要です。
皆様、日頃の感染予防には十分ご留意ください。


大槻歯科医院では以下の消毒・滅菌対策をしております。
  @オートクレーブによる高圧加熱滅菌(主となる滅菌法)
  ハンドピース(切削器具)やほとんど全ての治療器具の滅菌法
  A薬液への浸漬による消毒・滅菌
  Bアルコールや次亜塩素酸水による消毒・滅菌
  また、グローブ、紙コップ、エプロンなどはすべて使い捨
  てとしています。 

患者様の治療後、診療チェアー周辺の消毒を特に完全に行うため時間がかかり、診療可能人数が限られますことをご理解ください。
この消毒の意識は今後も保ち続けたいと思います。

また、以前のように地域の多くの患者様の口腔衛生管理ができるような診療体制に早く戻りたいとスタッフ全員が思います。

とても効果的な歯周病治療について

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歯周病は感染症です。

歯科の病気に関連して、歯垢という言葉をよく耳にされたことがあると思います。
歯垢は食べかすではなく、細菌のコロニーで、1rあたり一億の菌がいるといわれています。

皆さんは歯垢を 顕微鏡 で見たことはありますか?
人にもよりますが、いろんな菌がうようよいて気味が悪いです。
いい状態の場合は、球菌が穏やかに漂っています。
とても悪い場合は、活発に動く 運動性桿菌、運動性糸状菌 がいます。
重度の歯周病を引き起こすのは、レッドコンプレックスといわれている  P.g 菌、T.f 菌、T.d 菌  の3種の菌です。
特に、T.d(Toreponema denticola) はよく見えて、重症化すると数が増えていくので、重症度の指標になります。 細いみみずのような菌で、うようよ動いていて「いかにも悪そう」です。
レッドコンプレックスに感染していれば、通常の 歯磨きと機械的清掃(歯石除去など) だけでは太刀打ちできません。

口腔衛生状態が改善されることが前提条件ですが、さらに 薬剤療法 の併用が必要です。
適切な時期に、特有の抗生剤 を投与します。 むやみに投与すれば、耐性菌を作りかねないので、適切な時期に歯科医師の判断で投与します。
その他、歯周ポケットに抗生剤を注入したり、日常の口腔ケアに必要な歯磨き剤などを処方します。 
徹底的にやっつけましょう。

「長年苦しんできた痛みから解放された」との患者さんの声を聴かせていただくと、とてもやり甲斐があります。

歯科治療について

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歯科治療は今まで軽く扱われすぎてきました。

虫歯になっても命にかかわらないから
悪くなったら抜けばいいから
歯がなくても食べられるから
これらの間違った認識から内科的疾患と比べるとずいぶん軽視されてきました。

今では患者さんの認識はかなり変わり、検診のため受診する方々が増えています。

人の楽しみ、幸せのために不可欠な、人と会話すること若さ・美しさを保つこと、そして健康維持のために不可欠な、栄養をしっかり取ること。  これらを支えているのが歯科医療です。
また最近では、歯周病菌が全身の健康に悪影響を及ぼすことも証明され、医療従事者の間では常識となっています。

信頼のできる歯科医療機関と連携して、予防も含め、お口の健康管理を行ってください。

歯周病治療のキーワードは「生活習慣」と「かかりつけ歯科医院」

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 皆さんは「生活習慣病」という言葉を耳にされた事があるでしょう。

日頃の生活習慣の積み重ねが病状に大きく影響する疾患の総称ですが、その意味で歯周病は生活習慣病と言えます。

 幸いにも口の中は鏡で見る事が出来るため、歯周病の病状を自分で確認する事が出来ます。 

 歯茎を見てください。 歯茎に炎症があっても、適切なブラッシングをすれば・・・ 歯茎の腫れ、出血などは少しずつ改善されます。 鏡で見て実感、咬みやすさで実感できます!・・・ そして 生活習慣の重要性を実感できます! 更には、この成功体験を他の生活習慣病にも応用してはどうでしょう? 食生活、運動など日頃の積み重ねって大事です。 “ 継続は力なり” ですね。
 
 でも、個人のみの力には限界がありますので、まずは 口の専門家 を頼りましょう。 定期的に「かかりつけ歯科医院」を受診して、歯磨き指導、歯石除去などの処置を受ける事がとても重要です。

 口は消化器官の入口で全身の健康と密接な関係があります。 信頼のおける「かかりつけ歯科医院」を見つけてうまく付き合い、ご自身の口の中を末永く健全に保ちましょう。

  

待ち時間について ご理解ください

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待ち時間は無くしたい! 自分が受診する立場でも、長く待つのは嫌ですのでそれは承知しています。

待ち時間だけで医院を選ぶ事はありませんが、待ち時間は無いほうがいいです。 当たり前のことです。

しかし、医療は緊急処置が必要な場合があり、「この症状には、ここまでの処置はしておかないといけない」という事があります。 歯の痛み、歯茎の痛み・腫れ、歯の打撲などによる症状は、緊急の適切な処置により軽減、消退させることができますので、これを断ることは出来ません。 

大槻歯科医院は予約制ですが、初診・急患は予約患者さんの間に入っていただくようにしており、そのために少し余裕をもって予約時間を取っています。 

それでも少し待ち時間が出る事もあると思いますが、前述の医療の特異性をご理解いただき、ご容赦ください。
 

かかりつけ歯科医院

写真 「かかりつけ歯科医院」とは、痛みなどの症状があるときに行く近所の歯科医院という意味合いではなく、定期受診をして、必要な処置や指導を受ける事のできる歯科医院のことです。

更に、ホームドクターとして小児から高齢者まで、幅広い年齢のお口の健康管理を任せる事のできる歯科医院であれば、信頼度は上がると思います。

「かかりつけ歯科医院」をうまく活用してみてはいかがでしょう? 一年に一度は「かかりつけ歯科医院」を受診する事をお薦めします。

 当院は、2016年に厚生労働省の近畿厚生局滋賀事務所から「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認可を受けました。
  このような認可をうけている歯科診療所は、滋賀県でもごく
 僅かです。
 
   認可の基準は以下の通りです。

@ 緊急時も含め、歯科治療に必要な診療機器の整備
A 診療室の衛生環境の整備
B 予防・治療・訪問など、かかりつけ歯科医院としての診療
  体制の整備
C かかりつけ歯科医としての知識を得るために必要な研修の     
  修了


 

インプラントについて

写真  数年前から歯科医師の間でインプラントが流行ってます。勿論有益な技術で、当医院でも行っています。 しかし、適用症例はごく限られています。 
 多くの歯科医師は真摯に取り組んでいますが、中には過剰な宣伝してお客を集め、不適切な処置を行いトラブルになる事例も多くあります。(クローズアップ現代で放送されました。)
 患者さんの口腔内及び全身状態を今後の状況も含め考慮したうえで適用症例を選ぶことが重要です。